『私たちの幸せな時間』(1)
2007-08-28


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ソン・へソン監督の『私たちの幸せな時間』を今夜、109シネマズ川崎で見ました。素晴らしい映画でした。ソン・へソン監督と言えば、佐々部監督と共にNHK BS-hiの番組『映画人は海峡を越えた』(2005)に出演した監督さんです。この『私たちの幸せな時間』に関しては佐々部監督の『四日間の奇蹟』と重なる部分もあり、書きたいことが一杯ありますので、今日は1回目として、次回にもまた書くことにしたく思います。下記はYahoo!映画に投稿した短いレビューです。これからも5点満点だと思う映画には短くてもレビューを投稿するようにしようと思います。

「彼はパラダイスにいます」
 後半に入って主人公のユンスが心を開き始めてから、新約聖書の「ルカの福音書」23章43節にある、十字架にはりつけになったイエスが隣の十字架で自らの罪深さを認めた罪人に対して言った「あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます」(新改訳)という聖句が私の心の中でずっと響き続け、それとともに十字架にはりつけになったイエスとこの罪人の姿が画面の背後に見え続け、私の心も洗われました。
 ユンスは間違いなくパラダイスにいますから、切ない話ではありますが、悲しむ必要はないと思います。涙もろい私なのに、この映画ではほとんど涙が出ませんでした。ハッピーエンドと言うと語弊があるかもしれませんが、魂の救いが感じられる、素晴らしい映画だったと思います。ソン・へソン監督は『力道山』も良かったですが、この映画は格段に良かったと思います。私がこれまで良いと思った映画はほとんどの場合、涙がたくさん出た映画でしたが、この映画は涙がほとんど出ないのに、とても良い映画でした。
 これまでに私が見た外国映画のトップに位置する映画となりました。
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