『長い散歩』と『旅の贈り物 0:00発』
2006-12-26


いやぁ、映画って本当にいいもんですね。
 きょうの晩、三軒茶屋中央劇場で『旅の贈り物 0:00発』を、先週の金曜は新宿武蔵野館で『長い散歩』を見た。このところ、週2回は映画館に行こうと思っており、そう思わなかったらどちらも見ていなかった映画かもしれない。いま、見てみたい映画が次々に公開になるので、週1回ペースだと見逃してしまう類いの映画のように思った。でも、こういう映画にこそメジャーな映画には無い味わいがあり、見逃してはいけない映画だと思った。
 どちらも、かなり田舎の地方でロケをしており、地元の人たちが多数エキストラ出演している。両者ともそういう田舎が舞台の映画なのだが、『長い散歩』は洗練されたものを感じ、一方の『旅の贈り物』はコテコテの田舎芝居のテンコ盛りだと思った。『旅の贈り物』の芝居の臭さには私は苦笑のしっぱなしで、ずっとニヤニヤ笑いながら見ていた。『長い散歩』と『旅の贈り物』のどちらが良い映画かと言われれば『長い散歩』なのだと思うが、私は『旅の贈り物』の泥臭さもすっかり気に入ってしまった。それは、見ていた映画館が三軒茶屋中央劇場という、『カーテンコール』のみなと劇場にそっくりの昔ながらの映画館だったということもあるのだろうと思う。最新のシネコンでは決して見るべきではない映画だと思った。(実際、シネコンには掛かっていませんね。)
 どういう映画館で見れば、その映画が一番映えるか、なんてことは今までほとんど考えたことがありませんでした。映画って本当に奥が深いですね。

 今週は、できればあと『赤い鯨と白い蛇』を岩波ホールで見て、それが今年の見納めの予定です。
[映画]

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