『ヒロシマ・ノート』
2006-08-04


禺画像] 以前読んだ本をまた読みたくなり、あちこち探して結局見つからなかったのだが、その代わりに自宅の書棚の片隅に眠っていた『ヒロシマ・ノート』が目に留まったので早速読んでみた。著者の大江健三郎氏がノーベル賞を受賞した時なので、もう12年ほど前に買ったものだ(初版は1965年)。たぶん、あまり真剣に読まなかったのだと思う。内容は全く覚えていなかった。
 映画『父と暮せば』と漫画『夕凪の街 桜の国』を見た時、被爆者の心理とはそういうものか、と少なからずショックを受けたが、『ヒロシマ・ノート』を読み、大江氏の観察眼・洞察力・筆力、さらには大江氏に送られた被爆者自身の手紙により被爆者の心理・感情を、またさらに知ることができた。この本と再会できて幸いであった。
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