『雪に願うこと』
2006-06-09


禺画像] チル友のブログでこの映画のことを知り、仕事帰りに見に行った。早朝から忙しかったため映画館へ向かう途中の電車でかなりの眠気を感じていた。それで、もしかしたら映画の途中で寝てしまうかもしれないと心配になったが、杞憂であった。最後まで目をパッチリと開けて、ばんえい競馬の迫力ある映像、早朝の訓練時や周囲の風景の美しい映像、厩舎の人達の馬臭さと人間臭さを堪能した。見終わってからいろいろなことが思い起こされ、ここに書きたいことがたくさんある。こういう書きたくなることがたくさんある映画を「いい映画」というのだろう。それらを全て書いていたら寝る時間がなくなるので、一つだけ、見終わった後で一番最初に思ったことを書くことにする。

 ばんえい競馬とネクタイというミスマッチ。なぜだ?と思った。なぜこんな終わり方をするのだろう?何が言いたいのだろうか?しばらく思いを巡らし、やがて我が身を振り返り、納得がいった。結局、自分が本気で真剣勝負できる場所は、20代の後半にドロドロ、ボロボロになって技術や知識を身に付けた分野しか有り得ないのではないか。30以降に始めたことでも、そこそこの勝負はできるかもしれないが、所詮はそこそこレベルでしかなく、高いレベルで勝負したかったら20代の終わりまでに始めたことしかないのではないか。この映画の主人公も厩舎の人たちや馬の真剣勝負を見て、自分ももう一度本気で勝負がしたくなったのだ。我が身に照らし、そんなことを思った。私は今まさにその渦中にあり、この映画に巡り会えたことは感謝であった。

『雪に願うこと』公式HP
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